複数言語翻訳は当たり前?!IOT時代の取説のカタチとは?
2017.12.24
IOTを活用した新しい製品が世の中に出回る昨今、取説も同じように新しいカタチが求められています。
IOTとは
早速ですが、みなさんは「IOT」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
IOT(読み:アイ・オー・ティー)とは、「Internet of Things」の略で、日本では「モノのインターネット」と訳されます。
これまでは、ヒト同士が繋がるSNSのような「P to P」(Person to Person)形式のインターネットが一般的であり身近にありました。今も多くのサービスが使われていますね。
その一方、モノとモノが繋がる「M2M」(Machine to Machine)形式のインターネットも存在します。会社で使用する機器をPCで一元管理するなどです。
IOTはこのPtoPとM2Mがインターネットで重なる事を指します。
身近なIOT商品の代表例といえば「スマートハウス」。
家中の家電製品にセンサーが取り付けられ、スマホ一つでコントロールが可能になる、人を感知してスイッチの入切や調節が行われる、また、商品から送られてくるデータをもとに管理をするなどです。
かなり極論ですが、ヒト、モノに関わらず、世界中の全てがインターネットにつながっている状態こそ、本来のIOTと言えます。
IOT時代に求められる取説
これまでの取説は商品に同梱される紙の冊子が一般的でした。
数ページ単位ならばそれほどではありませんが、精密機器のものとなれば数百ページはザラ。
読破するにも時間と労力を要しますが、作成もかなり大掛かりになります。
執筆から構成作成、校正チェックにレイアウトといったDTP作業・・・
工数を計算し、人材を揃えるだけでも一苦労です。
しかし、今はどこにいてもスマホやPC、時計、タブレットや、その他家電製品を通していつでもインターネットに繋がれるIOT時代。
わからなければ辞書を開く、取説をめくるのではなく、「わからないならGoogle先生に聞く」のがいつのまにか一般の常識となりました。
ユーザーは探しているキーワードからリンクを踏んで、自分が欲しい情報へダイレクトに飛び、必要な情報だけを拾っていきます。
取説も紙冊子形式だけに止まってはいられません。
この時代の特性を活用するため、さらに紙冊子作成にかかる労力と費用削減を実現してくれる電子書籍やwebコンテンツへとカタチを広げる企業も大幅に増えています。
ネット環境がない、電子機器の充電が切れてしまう場合もありますので、もちろん何度も読み返せる紙冊子の取説も大切です。
それでも、webコンテンツとして作成する取説は大きな可能性を秘めています。
webコンテンツなら、図解、動画、音声など、様々なアプローチが可能です。
実際の動作を見せることで、今まで以上に習熟を早めて効率化へと繋がる動画コンテンツは、”言語を超えたコミュニケーション・ツール”としての活躍が注目されています。
欲しい情報を欲しい時に、そして誰にとっても同じベクトルで情報を発信できる、これがIOT時代に求められる取説のカタチではないでしょうか。
まとめ
1枚1枚ページをめくりながら順番に読み進める取説の時代は終わりました。
新しい手法、新しい形、新しい概念を持った商品が世に出回っていることにあわせ、取説も基本的な目的や要素は残したまま、新しいカタチ(手段)へ進化していく必要に迫られています。
取説のIOT化。これこそ今の時代にふさわしい取説の新常識となるでしょう。